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パワーゲート(荷卸用昇降装置)とは?

公開日:2023年9月14日

パワーゲートは、トラックの後部に取り付けて、荷物の積み卸し作業を効率化する装置です。この装置を備えたトラックは、ドライバーにとって最も過酷な作業である荷物の積み卸し作業を容易にします。

このパワーゲートを使用することで、物流に欠かせないロールボックスパレット(カゴ車)を地上からトラックの荷台まで簡単に移動させることができます。ロールボックスパレットは、多種多様な商品を効率的に輸送するために非常に適しています。また、重いガスボンベや引越し業者の家具、工事現場での重量物(資材や機械工具など)の輸送にも利用できます。

パワーゲートは、一部のトラックに最初から装備されている場合もありますが、必要に応じて後から取り付けることも可能です。

最後に、この装置は「極東開発工業㈱」の商標登録された製品名であることが言及されています。一般的には「テールゲートリフター」や「リフト」とも呼ばれますが、使いやすさや理解しやすさから、一般的な通称で呼ばれることも多いようです。

今回はパワーゲートについて解説していきます。

パワーゲートの種類

パワーゲートは平ボディトラック(平底の荷台を持つトラック)にも、バンタイプのトラック(箱型の荷台を持つトラック)にも装着できる多目的な装置です。

パワーゲートは、昇降の方法と昇降板の格納方法に基づいて大きく4つの主要なタイプに分類されます。

昇降タイプ

垂直式

パワーゲート(またはテールゲートリフター)は、トラックの荷台に固定された2本のレールに沿って垂直に上下動する昇降板を備えた装置です。これにより、荷物の積み卸し作業が効率的に行え、省力化が実現します。

アーム式(チルト式)

トラックの後部に取り付けられた二本のアームにゲート(昇降板)が固定され、アームの上下運動によってゲートが操作されます。また、ゲートの板に角度をつけてスロープ状に固定することもできることから、荷物をスムーズにトラックの荷台に積み降ろすのに役立つことがわかります。

昇降板の格納タイプ

後部格納式

扉のように動く後部格納式のゲート(昇降板)は、「ゲート蓋」と呼ばれたり、「跳ね上げ」とも表現されるパワーゲートです。このタイプのパワーゲートは、後部扉の開閉を行うためにはゲートを降ろす必要があり、非常に便利な装置です。荷台の後部にゲートが格納されているため、扉のアクセスと荷物の積み卸しを効率的に統合することができます。

床下格納式

ゲート(昇降板)が折りたためて、トラックの走行時や非使用時には荷台の下に収納できるタイプのパワーゲートについて説明しているようです。このタイプのパワーゲートを使用すると、いつでも荷台の後部扉やアオリを開閉することが可能です。

パワーゲートは積み降ろし便利にする装置

パワーゲート付きトラックは、主に省力化と安全性の向上を果たす役割を担っています。日本の産業において、運送業は不可欠であり、その発展と持続性には欠かせない要素です。運送業は日本の基幹産業の一つであり、経済活動において重要な役割を果たしています。

しかし、運送業はしばしば「3K」と揶揄され、特に若い労働者の中には人手不足の問題が慢性的に存在しています。このような課題に対処するため、パワーゲートが登場し、女性や高齢者などにも働きやすい職場環境を提供しています。

以前は人力で一つ一つの荷物をトラックに運び入れる必要がありましたが、パワーゲートとロールボックスパレット(カゴ車)を活用することで、女性などの力の制約がある労働者でも容易に積み込み作業が行えるようになりました。また、重い単体の荷物(例: ガスボンベや機械)も一人で運び込むことができ、倉庫内の揚重機やクレーンを必要としなくなりました。

さらに、EC事業の発展に伴い、多種多様な商品の小口配送が増加しており、パワーゲートとロールボックスパレット(カゴ車)は、多品種大量の商品を輸送する上で不可欠な装置となっています。

国土交通省による『中小トラック運送事業者向けテールゲートリフター等導入支援事業』は、パワーゲートの導入を支援し、働き方改革の一環として重要視されています。このような取り組みは、労働環境の改善と効率化に寄与し、日本の運送業界における発展と持続可能性を支えています。

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