Maintenance
自分で出来るトラックのメンテナンストラックのメンテナンスについて
トラックを大切に乗るには定期的なメンテナンスが大切ですが、整備工場に任せっきりにしたい方もいれば、できるところは自分でメンテナンスして、出費を抑えたい...という方もいると思います。
実際のところ、ちょっとしたメンテナンスでも整備工場に出してしまうとトラックが戻ってくるまでの間、運行はできませんし当然工賃もかかってきます。ある程度のメンテナンスを自身でカバーできれば、出費も抑えれますしトラックの状態を知ることもできます。
ここではトラック業界に携わって30年以上の実績を誇る関西トラックスがトラックを大切に扱いたいドライバー・経営者のために、自分でできるメンテナンス方法を解説します!
日常的なメンテナンス
エンジンオイル交換
トラックや普通車に乗っていて一番行うことの多い「オイル交換」
普通車の場合は走行距離5,000km毎に行うことが多いですが、トラックは20,000km毎または1年毎のどちらかの周期で実施することが多いです。
一見、整備のプロでなければできなさそうなオイル交換ですが、手順さえわかってしまえばだれでも行うことができます。
トラックのエンジンオイル交換時期の目安
- 小型トラック(2tトラック)…走行距離10,000~20,000km毎
- 中型トラック(4tトラック)…走行距離15,000~30,000km毎
- 大型トラック(10tトラック)…走行距離20,000~40,000km毎
- 上記距離または1年毎、のどちらか先に到達したとき
上記交換時期はあくまで目安です。車種やオイルの種類、環境や運転状況などに左右されます。
トラックのオイル交換の手順
自身でトラックのオイル交換を行う際に必要なもの
- 油圧ジャッキ(トラックの重量に見合ったもの)
- メガネレンチ
- 新品のドレンプラグ&パッキン
- オイルジョッキまたは代用品
- オイルトレーまたは代用品
- 新品のオイル(メーカー指定、または同等品)
トラックのオイル交換は以下の流れで行います。トラック構造に詳しくない方は、無理せず整備工場などで交換してもらいましょう。
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キャビンを上げる、エンジン部を開ける
まずはエンジン部を開け、オイルを注入するフィラーキャップを開けておくか、オイルの残量を確認するオイルゲージを引っ張って開けておきます。こうすることで空気が入り、オイルが抜けやすくなります。
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トラック車体を持ち上げる
前輪側だけでいいので、気を付けながらジャッキで車体を上げます。
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ドレンプラグを緩めて外す
ドレンプラグを緩めて外します。このとき、外した瞬間勢いよくオイルが流れ落ちてくるので、大きめのオイルトレーでこぼさないように受けましょう。
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新しいドレンプラグを締める
古いドレンプラグは廃棄し、新しくドレンパッキンを付けたドレンプラグを締めていきます。締めすぎには注意しましょう。適度に締めるか、締め付けトルクがわかっている場合は、測りながら締めます。
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新しいエンジンオイルの注入
新しいエンジンオイルを入れる前に、既定の量を確認しておきましょう。 入れすぎてからエンジンオイルを抜くとても大変なことなので、入れすぎないように事前に量を確認しておくことが重要です。また、オイルを入れる際は、オイルゲージでこまめに量を確認しながら入れましょう。
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最終チェック
エンジンを始動させて数十秒ほど回したら止めて、1分程度待ってから再度オイルゲージでオイルの量を確認します。これはエンジンオイルがエンジン内に行き届いた上で、エンジンオイルが規定量あるかどうかを確認する為です。最後はフィラーキャップをしっかり締め、オイルゲージを戻して完了となります。
冷却水の補充・交換
冷却水はエンジンを冷やす重要な役割を担っています。
そんな冷却水もオイル類と同じく量が減れば補充、時期が来れば交換が必要となります。
冷却水の補充・交換も自身で行うことができるメンテナンスなので定期的に行うようにしましょう。
冷却水の点検方法
冷却水の点検は以下の点にチェックすることで行います。
- リザーバータンクの液量を確認する〈MIN-MAX間にあるかどうか〉
- 水温計を確認する〈高温になってないか〉
- 冷却水が汚れてないか確認する〈濁り・汚れはないか〉
冷却水の補充手順
自身でトラックの冷却水の補充を行う際に必要なもの
- 冷却水(メーカー指定のものまたはトラックに合うもの)
トラックの冷却水の補充は以下の流れで行います。トラック構造に詳しくない方は、無理せず整備工場などで補充してもらいましょう。
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リザーバータンクの上部キャップを開ける
必ずエンジンが冷えた状態で行ってください。エンジン停止直後などは冷却水が膨張して正確な量がわからないため、エンジン停止後はh時間をおいてから行うようにしましょう。
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冷却水を入れる
リザーバータンクに冷却水をいれます。このとき、液量が「MIN」と「MAX」表記の間になるように入れます。
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リザーバータンクの上部キャップを閉める
キャップをもとに戻して補充完了です。
冷却水の交換手順
冷却水の交換は2~3年を目安に行うようにしましょう。液量が減っていたり、汚れがひどい場合は短いスパンで交換するようにしましょう。
自身でトラックの冷却水の交換を行う際に必要なもの
- 冷却水(メーカー指定のものまたはトラックに合うもの)
- ラジエーターキャップ(メーカー指定のものまたはトラックに合うもの)
- 古い冷却水を受ける容器など
トラックの冷却水の交換は以下の流れで行います。トラック構造に詳しくない方は、無理せず整備工場などで補充してもらいましょう。
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エンジンを十分に冷やす
必ずエンジンが冷えた状態で行ってください。エンジンが熱い状態でラジエータキャップを開けると、熱い水蒸気が噴き出してやけどを負う恐れがあります。エンジン停止直後はしっかり時間をおいてから行うようにしましょう。
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ラジエーター下部のドレンコックを緩めて開け、冷却水を排出する
このとき、上部のラジエーターキャップを開けておくと空気が入ってスムーズに排出されます。容器などで冷却水を受けておきましょう。
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ラジエーター下部のドレンコックを締めて上部から真水を入れてキャップをし、エンジンをかけてしばらく放置
真水をラジエーター内を循環させます。
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エンジンを止めて冷やした後、ドレンコックを緩めて真水を抜く
循環させた真水と一緒に残っていた古い冷却水が排出されます。
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3~4を繰り返す
繰り返すことで古い冷却水が綺麗に排出されます。2~3度ほど繰り返せば良いでしょう。
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ドレンコックをしっかり締め、新しい冷却水を入れる
冷却水の希釈が必要な場合は規定の割合で希釈しておきましょう。
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ラジエーター内のエア抜きをする
ラジエータキャップを外した状態でエンジンをかけ、放置していたらラジエーター内に混入していたエアーがゴボゴボと出てくるので、出なくなるまでかけ続けましょう。その際、冷却水が減ったら、クーラントをつぎ足しましょう。エア抜きバルブが付いているトラックは、バルブを緩めることでエア抜きが行えます。
タイヤの空気圧
たかがタイヤの空気、と思われるかもしれませんが、タイヤの空気圧を適正に保つことは自身でできるメンテナンスのひとつであり、様々なメリットがあります。
定期的に確認しておくことで安全に運転できることはもちろん、燃費が向上したりタイヤの寿命が延びたりといったことにもつながるので定期的にメンテナンスするようにしましょう。
タイヤ空気圧の点検・補充方法
トラック用の空気圧補充エアーゲージ、コンプレッサーは運送会社であれば自社に設置している場合があります。会社にない場合は整備工場などで借りるのも手です。
トラックのタイヤのバルブキャップを緩めて外し、エアーコンプレッサーまたはエアータンクにて空気を調整しましょう。適正値は運転席開口部に記載されていることがほとんどなのでチェックしておきましょう。
それでも故障してしまったら...
大切なトラック、少しの知識があれば自身でメンテナンスを定期的に行い、大切に乗り続けることも可能です。しかし、取り返しのつかない故障などをしてしまった場合は、自身の努力ではカバーしきれないこともあり、最終的には買い替えを検討されることもあるかと思います。
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